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糖尿病と性格って関係あるの?

病は気から−これ本当!?

 

 

昔から、「病は気から」と言われますが、
糖尿病も、気持ちや性格との関係は深いようです。

 

 

その最たるものはストレス。

 

 

 

この場合、血糖値が高くなる理由は、
体や心にストレスがかかると、
血糖値を上げるホルモンが分泌される一方で、
インスリン抵抗性が強くなっていきます。

 

 

 

インスリンはたくさん分泌されていても、
血糖値が下がりにくくなります。

 

 

 

そして、ストレス解消の手段として、
過食に走ることはよくあること。お酒を飲む人なら、
その量も増えるはず。

 

 

 

 

また、イライラしたり精神的に不安定なときには、
空腹でなくても、つい手近にあるものを口に運んでしまいがち。

 

 

 

このようなことが、血糖コントロールの悪化につながるのです。

 

 

 

ということは、ストレスに弱い性格、
ストレスを感じやすい性格の人は、
糖尿病になりやすく、コントロールも難しいとも言えるわけです。

 

 

 

もうひとつ、
「糖尿病とうつは併発しやすい」というデータもあります。

 

 

 

糖尿病の人の多くは、
家庭でも実社会でもストレスの多い生活を強いられる年齢なので、
うつになりやすい状況にあるという訳です。

 

 

 

その結果、糖尿病の人の2〜3割はうつを併発しており、
糖尿病以外の病気でのうつの併発(約1割といわれています)より、
頻度が高いといわれています。
 
 

 

「うつになりやすい性格」があることは、
広く知られていますが、
うつ状態では心と体が互いに影響しあい、状況をさらに悪くするそうです。

 

 

 

 

このほかにも、糖尿病の治療がうまくいきやすい性格、
いきにくい性格などもあり、昨今は臨床現場での研究もなされています。
では、糖尿病と性格や気質の関係をさらに掘り下げていきましょう。

 

 

 

こんなタイプは要注意!?

 

 

 

糖尿病になりやすい性格や気質には、
「おおらか過ぎる性格」が挙げられます。

 

 

 

格好の例が、『おたんこナース』(小学館佐々木倫子)という漫画にありました。
(あらすじ)

 

 

 

63歳の大江スミは糖尿病患者。

 

 

 

自己管理で病気をコントロールできるようになるため、
「教育目的」で入院してきた。

 

 

 

だが食べることが大好きなスミは、
看護婦たちの目を盗んで間食してしまう。

 

 

 

彼女のためを思い、厳しく接するユキエだが、
スミは逆に腹を立て…(第29話)

 

 

 

この大江スミさん、はっきり言って強烈です。

 

 

医療スタッフとの打ち合わせで、
ドーナッツを食べながら話していることを注意されると…
「あら、大事なお話の時に低血糖を起こして具合悪くなったら失礼でしょ」

 

 

インスリンを自己注射する際、ちゃんと目盛を確認するよう言われると…
「いいのよ慣れてるんだから」
注射後にカステラを食べているのを止められると
「いいのよ食べるために今注射したんだから」
と反論し、認められないと「責任者を呼んで!」と大暴れ。

 

 

 

でも、優しい夫には「パパァ!」と甘え放題。
そんな大江さんに対して看護師たちは「よく言えばおおらかなのよね」とあきれ顔。

 

 

 

漫画ですから、
当然誇張された内容ではありますが、いますよね、こういう患者さん。

 

 

 

ある医師も、「こういう方はよくいらっしゃいます」と言っていました。

 

 

 

「慢性疾患の患者さんは『自分が病気であるという意識』が低い方が非常に多い。
特に糖尿病の患者さんは…」というのです。

 

 

 

病気であるという意識が低いタイプは、
総じて、自分の体の状態や健康に無頓着、無関心。

 

 

「まあいいか」
「なんとかなるだろう」
が口癖で、自分に優し過ぎる傾向が強く、
そのため、
「カロリーの摂り過ぎ、運動不足に陥りやすく、糖尿病になりやすい」と思われます。

 

 

 

糖尿病をはじめとする慢性疾患は、
セルフコントロールがとても大切です。

 

 

 

食事制限や運動療法は「我慢」や「努力」を要する要素が非常に高いですが、
逆を言えば、食事を我慢したり、
運動を積極的に行うことができれば、糖尿病はコントロールすることが可能とも言えます。

 

 

 

さらに、そうではない生活を長年続けてきた「つけ」が、糖尿病でもあるわけです。

 

 

 

もちろん、おおらかな性格は、周囲を和ませるし、
ストレスをためないで発散できるし、魅力的ですよね。

 

 

 

でも、糖尿病においてはデメリットもあるのは確か。

 

 

 

性格や性質は親から遺伝する場合もありますから、
糖尿病の親や親族がいる場合は、家族全員での生活改革が必要かもしれません。

 

 

 

ちなみに、『おたんこナース』の「大江スミ」さんは、
婦長をはじめとする看護師たちの必死の努力と工夫、
加えて優しい「パパ」も糖尿病に倒れるという試練のお陰で、
「おおらか過ぎる性格」を改善し、
きちんと食事制限を行えるように成長しました。

 

 

 

めでたし、めでたし…ですね。

 

今回のまとめ
「病は気から」といいますが、
糖尿病と性格・気質の間にも、深い関係があるようです。

 

 

■ストレスに弱い性格の人は糖尿病を悪化させやすい
■性格や気質と病気は関係していると感じている医療関係者は多い
■治療が上手くいきやすい性格、いきにくい性格がある
■おおらかすぎる性格の人は、糖尿病になるリスクが高い
■自分の性格・気質の弱点を理解し、糖尿病のコントロールに活かすことが大事

 

 

今回は以上の5点を覚えておきましょう。

 

 

病は気から−性格にも関係している?

 

 

先回に引き続き、糖尿病と性格の関係について取り上げてまいります。
その前に、先回の復習を少ししてみましょう。

 

 

 

昔から、「病は気から」といいますが、
糖尿病と性格・気質の間にも、深い関係があるようです。

 

 

 

そこで覚えていただきたい事柄として

 

 

◎ストレスに弱い性格の人は糖尿病を悪化させやすい
◎性格や気質と病気は関係していると感じている医療関係者は多い
◎治療が上手くいきやすい性格、いきにくい性格がある
◎おおらか過ぎる性格の人は、糖尿病になるリスクが高い
◎自分の性格・気質の弱点を理解し、糖尿病のコントロールに活かすことが大事
 

 

とご紹介しました。

 

 

 

今回は、「糖尿病と性格って関係あるの?その2」として、
「おおらか過ぎるタイプ」に加え、もう1つの要注意なタイプと、
糖尿病になりやすい性格のセルフチェックをご紹介します。

 

 

 

性格のことをあれこれ言われると気分のよいものではありませんね。
どんな個性にも長所があると
思います。参考程度に読んでくださいね。

 

 

 

こんなタイプは要注意!? その2

 

 

 

もうひとつの「要注意なタイプ」は、
その1の「おおらか過ぎるタイプ」とは
真逆の「厳格過ぎる、完璧主義的なタイプ」です。

 

意外…ですか?

 

 

でも考えてみてください。
「完璧主義である」ということは、
「ストレスを溜めこみやすいタイプ」とイコールでもあるのです。

 

 

ストレスと糖尿病の関係は、先回も述べましたよね。

 

 

ストレスはインスリン抵抗性を高め、
血糖コントロールを乱したり、
過食を引き起こして糖尿病発症のリスクを高めたりする、要注意な存在なのです。

 

 

 

この9月には、ストレスと糖尿病の関係を証明する、
ショッキングな調査結果も公表されました。

 

 

 

カナダ・トロントの
「仕事と健康研究所(Institute for Work and Health)」と、
「臨床評価科学研究所(Institute for Clinical Evaluative Sciences)」が
9年間調査したところ、
仕事上で裁量の狭い女性は、仕事に満足している女性に比べて、
糖尿病のリスクが2倍であることが明らかになったというのです。

 

 

 

ストレス、要注意です。

 

 

 

もちろん、男性にとっても、
完璧主義から来るストレスは、糖尿病にデメリットをもたらします。

 

 

 

ある医師は、そのストレスを「正しい糖尿病治療という神話」と表現し、
次のようなコラムを書いています。

 

 

 

「…誰も糖尿病治療を完璧に行うことはできない
糖尿病にはいくつもの“神話”のような話があります。

 

 

 

“神話”とは、
現実にはありえない「糖尿病患者があるべき姿」の極端なイメージや頭から、
なかなか離れない「思い込み」のことです。

 

 

 

私たち医師も、患者さんも、糖尿病を持たない方も、
こうした「糖尿病患者であれば○○であるべき」という極端な考えを、
どこかで無意識に持っており、多くの方々は従わなくてはならないと感じているものです。

 

 

・糖尿病患者は常に医師や看護師の指示に従うべきである。
・糖尿病患者は口答えや言い訳をせず、常に医師と協力しなければならない。
・糖尿病患者は間食、飲酒、喫煙なんかは絶対にしてはならない。
・糖尿病患者は1回30分1日2回、必ず毎日歩かなければならない。
・糖尿病患者の食事は野菜中心で、油物や炭水化物は決して取りすぎてはならない。
・「正しい食事」と「定期的な有酸素運動」を行えてさえいれば、
絶対に血糖値は上がらない。
(中略)

 

 

 

まさに、人間が空を飛ぶような…そう、神話のような話です。

 

 

 

誰もが、こうした神話にでてくるような(笑)
糖尿病の管理を普通の人は続けられないし、
私自身もそんな患者さんにお会いした事がありません。

 

 

もちろん、私もできません…。

 

 

(中略)

 

 

 

それを患者さんに求めたがる周囲の人たちがいます。

 

 

そういう方々は医師の中にも、
患者さんの中にもいます。

 

 

 

この傾向が強くなると、
「完璧主義」と呼ばれる過剰なストレスを生んだり、
糖尿病の管理を妨げる障壁となる問題に発展していきます」

 

 

 

いかがですか?

 

 

 

「おおらか過ぎるタイプ」だけでなく、
「完璧主義タイプも要注意」の理由がお分かりいただけたでしょうか?

 

 

 

糖尿は長期戦、闘いは長く続きます。

 

 

 

病気のプレッシャーに潰されず、息切れしないで続けるには、
リラックスすること、長い目で物事を見ること、
など柔軟な態度で糖尿と向き合っていくことが大切ですね。

 

 

 

さて、あなたのタイプは?
 

 

あなたは糖尿になりやすいタイプ?そうじゃない?
セルフチェックしてみましょう。

 

 

以下のうち、いくつにイエスがありますか?

 

 

 

◎ストレスをためやすい
◎「ま、いいか」「なんとかなるよ」が口癖
◎自分は完璧主義者だ
◎自分に甘く、人には厳しい方だ
◎社交性には自信がある
◎リーダーシップは旺盛だ
◎イライラしやすい
◎健康管理より、人生を楽しむ方が大事
◎細かいことは気にしない
◎計画通りに行動できないと落ち込む
 

 

※イエスが多い人ほど、糖尿病のリスクは高まります。

 

 

 

リーダーシップ旺盛というのは意外に思われるかもしれませんが、
旺盛過ぎると、「人のアドバイスを受け入れにくい」
という側面がデメリットに働くようです。

 

 

「なかなか指導を守れない患者さんもいるようです」と話す医療関係者もいます。
厳しい意見ですね・・・
いかがですか、心当たりはありませんか?

 

 

今回のまとめ

 

 

糖尿病と性格・気質には大きな関係があるようです。
今回は以下のことを覚えておきましょう。

 

 

 

◎自分に厳し過ぎる、完璧主義者タイプも要注意。
完璧にこだわるあまり、ストレスを溜めこんでしまうからです。

 

◎ストレスは、糖尿病の大きな悪化因子になる。
発症リスクを高める上に、コントロールも難しくします。

 

◎リーダーシップがあるのはいいことだが、
周囲のアドバイスに耳を傾ける配慮がないと、糖尿病のリスクを高める

 

◎自分の性格・気質を理解した上で、病気と向き合うことが大事
以上の5点を覚えておきましょう!

 

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